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和ろうそくの原料

滑らかで手触りのよい小大黒屋商店の和ろうそく。手に取った方々から「これは何から出来ているのですか?」とよく聞かれます。原料について、すこしお話ししましょう。

和ろうそくの芯ってどんなもの?

和ろうそくの芯

和ろうそくと西洋ろうそくの違いの一つは「芯」です。 一般的に、和ろうそくの芯は「和紙」、西洋ろうそく芯は「糸」と区別されています。

和ろうそくの芯は、和紙を棒に巻きつけ、ろう漬けしたもの。
棒に巻きつけることによって、芯の上まで空洞ができます。その空洞で空気が供給されます。

和ろうそくの炎が、風がないときに揺れたり、ぽんぽんと弾むのは、芯から空気が流れ出ることによって起きる現象です。芯から空気が供給されるため、西洋ろうそくの灯りと比べ、炎の中心部分の照度が高いのです。

和ろうそくの炎

和紙でできた芯は、蝋をしっかり吸い上げるので、蝋が垂れるのを防ぎます。
さらに蝋が垂れにくくするため、和紙の上から燈芯(とうすみ)を巻くことがあります。燈芯とは、イグサ(別名 燈芯草/とうしんそう)のことで、その花茎の髄のことです。
和紙+燈芯で芯が太くなると、蝋の吸い上げもよく、空気がしっかり供給されるため、炎も大きく上に伸びるのです。

和ろうろくの蝋ってどんなもの?

蝋の原料

和ろうそくの蝋には、ハゼの実や植物性の油脂、大豆から作ったソイワックス、お米の糠を使った糠蝋(ぬかろう)、蜂の巣から取り出した蜜蝋(みつろう)などが使われています。昔は、鯨の油を使った蝋もありました。
一般的な西洋ろうそくの蝋は石油から作ったパラフィンです。

ハゼの実の外殻から絞った油脂分を精製したものを、木蝋(もくろう)といいます。
小大黒屋商店の木蝋は古々実(ここみ)と呼ばれる櫨の実を2年寝かせて熟成させてから絞った蝋を使っています。
収穫後2年間、ハゼの実の外殻を冷暗所に保管し、乾燥させます。熟成した実を蒸して、圧搾、油脂分を抽出します。油脂分から不純物を取り除いたものが木蝋です。

木蝋は植物性油脂のため融点が低く、加工が難しいとされています。実は、この加工技術が、小大黒屋商店独自の製造の技となっています。
木型を使っての木蝋での和ろうそくづくりは独特の手法があり、木型を使った製法での木蝋の製品は他社ではあまり見かけたことがありません。